無印キン肉マン 感想レビュー 第4巻 「故郷への涙の錦」 「落ちぶれプリンス」

2017/07/09掲載

 世界遠征のため成田空港から飛び立った飛行機は・・・

なぜか宇宙に飛び立ってキン肉星を目指している!?


んなアホな!!



いままで500億光年離れたキン肉星に一瞬でたどり着く技術は
キン肉星のものだと思ってたけど成田空港にも存在した!?


キン肉星と地球は頻繁に交流していた!?


だったら誰か一人くらい
キン肉マンがキン肉星人だって教えてやれよ!!




 キン肉星メインロードで待ち構える旧友?と大王と王妃

そして問題のセリフ「あいつは高校はいってもクゾちびってた」



スグルは赤ん坊の頃捨てられたはずだろ!

この発言を無理やりこじつける諸説
キン肉マン考察コラムその1「キン肉マンはいつ捨てられたか」



そもそもずっと地球で暮らしてたのに
キン肉星に友人がいる事自体おかしいんですけどね


作者自身も突っ込む
「なぜ成田空港で別れた大王たちがここに?」



 5秒で凱旋帰国を強制終了させられるスグル

異議を申し立てるとパイロットロボットSW-26から
「チャンピオン・ベルトを腰に巻いた瞬間からハードスケジュールと闘う」

「チャンピオンはこれを消化する義務がある」



めちゃくちゃブラック業種やんけ!超人オリンピックチャンピオン!!

名誉だけじゃあ快楽は満たせませんぞ


オリンピックチャンピオンとしてタレントデビューしたり
女の子のファンとコイニハッテンシタイ・・・年頃だろうに



七人の悪魔超人編でスグルが「漫才みたいし牛丼屋もハシゴしたいし」
と遊ぶ予定を立てていましたが悪魔超人の乱入が無かったとしても
ビッグファイト終了後またサーキットを強制的に組まされていたっぽいですねぇ



 「ベルトの裏をご覧になりましたか?」と問われ
今更ベルトの裏に刻まれた歴代チャンピオンの名に気づくスグル


これはちょっと無理がありそうですけどね

初期のスグルの性格ならこういうベルト
(しかも今までダメ超人だったから初のタイトル)
を手に入れたら四方八方から眺めるだろうから
裏に刻まれた名前に気づかないってのは無いと思う



 ここで歴代チャンピオンの名を見ると
面白いのはテリーの父ドリーマンと祖父シニアマンが刻まれているんですよね


テリーの代以降不遇が重なってるなあと実感してしまう

昔はロビン家に迫る勢いの栄華ある一族だったのかなと

(ロビンの父ロビンナイトはチャンピオンになったことは無いが)



牧場が経営難に陥ってテリーは初登場時守銭奴キャラになっていた?




 最初の遠征地はハワイ

「さもしい」イメージを持ちながらスグルは結局帰省より遠征を選びます



まあ親とは地球でしょっちゅう会ってるしなあ
帰省せんでもええやろ



 総評・・・82点


 「落ちぶれプリンス」


後にキン肉マンの師匠となるプリンス・カメハメの初登場回


ハワイの地に足を踏んだキン肉マンとミートのもとへ
中野さんのコンパチキャラカズ・ナカーノが登場


このキャラも結局なんだっのかわからないまま終了したのも
遠征編が迷走していたと透けてしまう原因ですね



 人工太陽?なる装置にのって
現れる現ハワイチャンピオンのジェシー・メイビア


本当になんで老いたとはいえカメハメに勝てたのか謎な人物ですが


そして荷物持ちとしてカメハメ登場

最初のキン肉マンの印象は「汚い男」だったが・・・


というか若いんだよなあどうみても初登場時のカメハメは


後に超人タッグトーナメントで「70歳」設定になった
カメハメですがこの頃はどう老けて見積もっても50より若く見える



 ジェシーの付き人であるカメハメと闘わなくてはいけない不満を漏らす
キン肉マンにデューク・カマタが登場し「君が弱いからだ」と断言



「このハワイチャンピオンシップはスーパーマン、バットマン
スパイダーマン、日本からはウルトラマン、仮面ライダーなど
多くのヒーローが挑戦している伝統あるタイトル」



また思い出したように実名ヒーローを持ち出すゆで



真面目に考察すると
これらの超人?がジェシーと闘った場合

スーパーマンは単純な戦闘力の超人なのでジェシーの返し技に弱く
バットマンはスーツに仕込んだ様々なギミックが反則か否かで勝負が分かれそう
(ウォーズマンのベアクローがこコスチュームの一部扱いされていたので
これも合法?)

スパイダーマンはジェシーに滅茶苦茶相性良いんじゃないっすかね


キン肉マン戦とおなじようにロープを撤去されても
糸を繰り出せばロープ代わりになるし


関節技投げ技に持ち込まなくても
糸で遠距離から攻撃できる


ウルトラマンと第18回超人オリンピックチャンピオン
ウルドラマンが同一人物かどうかはわからないが
本家「ウルトラマン」のつもりで考えると

レスリングのルールにのっとり巨大化は無しとする

光線技はキン肉マンもフラッシュやビームを使っていないため
使えない物とする
(八つ裂き光輪なども同様)

カラピリア七光線?なんのこったよ



キン肉マンと同じく打撃や投げ関節技で闘う事になるため
同様に返し技が有効

ウルトラマンもジェシーには勝てないかもしれない


仮面ライダーは・・・どのライダーかにもよるが
バイオライダーや平成ライダーのようなド派手かつチートじみた
能力の持ち主だったらまずジェシーは勝てないと思うが


初代ライダー前提で「空手」でジェシーと闘う場合は
返し技の餌食になることもあり得るが

バッタの跳躍力を利用して
(これもペンタゴンのジャンプ力同様超人誰もがもつ飛行能力のような規制対象ではない)
はるか上空から返せない勢いでライダーキックを放てば仮面ライダーにも勝機はある!?



 総評・・・87点


原作者自ら「失敗だった」と語る遠征編ですが
ドーロ・フレアースが出ない回

つまりカメハメ編はまだ面白い


「面白い漫画は面白いキャラクターが造り出す物」という
少年ジャンプの持論を証明するかのように
「遠征編の象徴」ともよべるフレアースがでしゃばると面白く無くなる

キン肉マンもフレアースに引っ張られて
なにが目的もわからないまま抗争戦に駆り出されたのが
遠征編の失敗の原因だと思う














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無印キン肉マン 感想レビュー 第4巻 「コンパニオンはだれ?」

(2017/07/08掲載)

 表紙は読者応募のハガキの集合で構成されています


読者絵のカニベースがめちゃくちゃ強そうで悪そう
この読者は強豪残虐超人として活躍するのを楽しみにしてたんだろうなあ

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無印キン肉マン 感想レビュー 第4巻 「奇跡のホールド」

 ロビンマスクのタワーブリッジが極まってしまったキン肉マン
その場で白目をむいて地に伏せてしまいました
(しかし3カウントルールである「肩」は地についていない)



この時点でロビンは甘いですね
本当に確実に勝つためには生きてる死んでるに関わらず
キン肉マンを寝かせればよかったのに


白目をむいてコーナーポストにもたれかかるキン肉マン

果たして彼は本当に死んでしまったのか!?(初見並みの感想)



 キン肉マンの死亡という凄惨な結末で終わった決勝戦

ロビンは辺りを見回しますが観客たちの表情は暗く
冷たい視線がリングに注がれます


この観客席で戦慄するモブの中に存在する中野さんですが
どさくさに紛れて女性の尻を触っています

もちろんどうみても公子には見えない
若く(公子も24歳だが)当時でいう
「ナウい」格好をしたギャル(これもナウい)です



「いったいどうしたというのだ・・・この観客のおびえようは」

「なぜ祝福の拍手を送ってくれない!?」



キン肉マンを殺してしまったのだから当たり前だろ
とつっこむ人もいると思いますが


前回の超人オリンピックではこれ以上に凄惨な光景


「ウルドラマンが背中から真っ二つ」であるにも関わらず
拍手喝さいを浴びているんですけどね


彼はどう治療したかしらんが生きてるから良いけど


スグルと違って高慢なところもあった超人なので
やられてせいせいしたという裏設定でも存在するんですかね
ウルドラマンには




「これは・・・わたしがやったのか」



自覚なかったのかよ!!




この頃からロビンはやはり「奇行子」の片りんを見せてますね
これより時系列が前にあたる
「倫敦の若大将」も含めればその時代からなんですけど


一つの事に集中すると周りが見えなくなる
ロビンの「いつもの」がこんな所でも垣間見えてます




 「いくら試合に勝つためとはいえ・・・少しやりすぎたのではないだろうか」


ウルドラマンのそれはやはり「やりすぎ」に該当しないみたいです



しかし死体だと思われたキン肉マンに変化が

ピク・・・



ああ・・・

観客たちも「それ」を見て声を漏らします


このページの最後のコマのモブ二人
何気に「ロビンに冷たい視線を送る観客」のコマにいたモブと
一致している所がポイントが高いです


というのも、売れてきた時期のゆでたまごは慢心があったのか
観客やモブに明らかに「浮いている」アシスタント絵をぶっこんで
微妙に手を抜いていた時があったのですが
(現行シリーズでは改善されている)

むろん、当時のアシスタントが書きなぐったモノですので
1コマ前のモブと姿が違うなんて茶飯事でした


ですのでこの当たり前のように見える一致はポイント高いです
旧キン肉マンでは初期にしか見れない貴重な
ゆでたまご本人によるモブ執筆シーンなので目に焼き付けておきたい


私はやはり漫画のモブもできる限り作者本人が描いてほしい
というのが理想ですね

アシスタントが世界観を壊さないモブが描けるのなら
それに越したことはないけど

(ワンピの尾田先生は意にそぐわない背景やモブを描いたアシスタント絵は
ボツにして自分が描き直している)


後期キン肉マンのモブの作画は明らかに浮いてましたからね


量産型シューマイでいいからゆでたまごの絵に似せろと言いたい

ここでいくら自分の絵を見せてもアシスタントの名前はクレジットされないんだから



 キン肉マンは生きていた!
ロビンの肩に乗るキン肉マン

背景がなぜか「宇宙」になってますが
この演出が何を意図しているか何度読み返しても分かりません


ロビンがキン肉マンの復活に驚いて
「宇宙に吹っ飛ぶ衝撃」の心情を現したモノでしょうか?


平和を守るために宇宙に飛び出し他の星へとわたる事もある
正義超人のバックに宇宙を描いてもいまいち衝撃度は伝わらないと思うが


古典的?かこの時代より先の表現かはしらないけど
雷を走らせた方が分かりやすかったのでは?


そのままロビンごと体重を前面に倒して
ロビンを抑え込むキン肉マン


あまりにも一瞬の出来事でレフェリーのハラボテ
(正式なレフェリーは吹っ飛ばされた後帰ってきてない)

が思わず茫然自失


「カウントーッ!」の一言で我に返り

ワン、ツー、スリーッ!



3カウントを取ってみた物の
何が何やらな観客、解説、実況、審判、ロビン


吉貝アナが「ラーメンマン、これは?」と思わず尋ねます



「勝ったんですよキン肉マンがメキシカン・ローリングクラッチホールドで」


ラーメンマンに裁定する権利があるわけではありませんが
レフェリーであり大会運営委員会最高責任者である
ハラボテが自身で3カウントを取ったとなれば
さすがに覆すわけにはいかないでしょう


思えばこの頃からラーメンマンにも裁きの神の才能が垣間見えてます


ラーメンマンが二代目ジャスティスマンを継承する展開とか今後無いっすかね?
ジャスティスの兜がラーメンマンに似ている伏線も回収できるし


 しかしロビンはその裁定に物言い

「キン肉マンはわたしのアルゼンチンバックブリーカー
(タワーブリッジ)でギブアップしたはずだぞ!」


してませんねえ

もちろんスグルからも異議が唱えられます


この後ロビンは「背骨が折れたらギブアップも同然」
「あの技で五体満足だったやつはいない」と
子供じみた主張をぶちまけます


併せて読もう:


「ベキ」という音は背骨が鳴っただけ


そして崩れるロビンにキン肉マンが敗因を説きます


「たしかにキミの技は素晴らしいだがそれにおぼれてしまっては
技の効力は半減するそれが弱点なのさ」



この説明は説得力がありますね


事実ロビンはキン肉マンに負けてから一切容赦しない
「鬼攻士」へと変貌を遂げくらべものにはならない程強くなりましたから

後付け設定ではありますが「ロビンスペシャルを温存した」
事も敗因の一つになっていると思うし



「完璧超人始祖編」でロビン自身も
「プライドを捨てて新しいプライドを手に入れた事で強くなれた」
と自負しているのでもしもここでロビンが「勝っていた」のなら

大切な事を思い出せずに技の精度がどんどん堕ちていく結末になっていたでしょう



 「わたしのま・・・まけだ!」




ハラボテが明確に裁定を下したわけではありませんが
本人が「負けだ」と申告してしまった以上もう覆りません



キン肉マンが新チャンピオンとして第20回超人オリンピックにその名を残しました



 「キン肉マンはいつこんな技をマスターしたのか」と疑問を述べる実況に
ラーメンマンは「何もマスターしていない」とバッサリ


「かってに身体が動いたいわゆる火事場の「バカ」力ですよ」


そう、後に「クソ力」として定着するそれは
当初「バカ力」だったのだ

「火事場の馬鹿力」は実際に存在する言葉だが
「火事場のクソ力」はキン肉マン世界の造語である事に気を付けていきたい


「火事場の馬鹿力」のほうでも正しい表現では無いんですけどね


「火事に遭遇した婦人が大事な物を運び出そうとして
いつもなら絶対持てない物を持ち上げた」事例が語源になっているらしいですので

「無意識」だったり「本能的」だったりする力では無い

こちらの意味の「馬鹿力」は現行シリーズでの「火事場のクソ力」となり
=「慈悲の心」=「友情パワー」であるため色々ややこしいが


事例の婦人は金目の物に友情パワーを感じていた?



 「無意識の行動」「瞬間的なパワーアップ」
そのどちらも「火事場のクソ力」とこの漫画では呼ぶため
後々同一のものなのか別個のものなのか難解になってきますが


「とうぜんキン肉マンはどうやって勝ったか覚えてない」と
またバッサリ言い放つラーメンマン


「れ?わたしはどうやって勝ったんじゃ?」と

我に返るスグルとずっこける仲間たちで締め




 総評・・・89点


キン肉マンが「スーパーヒーロー」として目覚めたターニングポイント
であったのは間違いないが後のウォーズマン戦に比べるとまだ
ギャグマンガのテイストが抜けていなかった頃


この敗北を経てロビンはさらに強くなるわけですから
いつか再戦してほしい組み合わせではあります


今度はギャグマンガ要素の一切ないガチンコ試合を見てみたい











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