キン肉マン振り返り感想文 第37巻 レビュー その1 (ウォーズマンビギンズ)

 旧作終了以降のキン肉マンの感想を書いていきます
今回レビューするのはなにかと問題点や不満点も多かった「第37巻」


当時「完璧超人始祖編」なる新シリーズが連載される情報は
全くなく2010年に唐突に「37巻が出るよ」という告知だけされました


よもや「新エピソードか?」と思うも
収録されているモノは肉ファンなら大抵知ってるよ。という
エピソードばかりでした


中でも「二世」の本編コミックスにも収録されていた
キン肉マンVSテリーマンをそのまんま移植するという
やる気の無さ


これならキン肉マンVSテリーマンだけを削って
(他の読み切りは掲載雑誌を買わないと読めないがこれは「二世」を買えば読めるので)
描きおろし新エピソードを入れるべきだったと思います



初見の方々は楽しめると思いますが


 さて第一のエピソード
「ウォーズマンビギンズ仮面の告白!」から読み進めていきます


時はさかのぼって第21回超人オリンピック控室
我を忘れて暴れまわったウォーズマンとそれを鎖で繋ぐ
バラクーダ:正体ロビンマスク


「お前を口汚くののしるものはいない」
「お前を国家の道具として利用するやつもいない」


ロビンとウォーズの師弟関係は後付け設定で
どんどん「真に心が通い合った」物になっていますが
当初のロビンは復讐の事しか考えていない
「道具として」ウォーズマンを育てていた節もありますがね



 「ウォーズマンさんそろそろ出番です」

そして控室を退席しリングへと向かうウォーズマン


反対側のコーナーではキン肉マンが


「よぅしゃやったるで~」と息巻いていますが

これも連載当時とは違う描写なんですよね


キン肉マンは一度ウォーズマンの暴走を見て恐れのあまり逃げ出して
会場の外へ出る→ブロッケンとラーメンマン(廃人)に鉢合わせる
→ラーメンマンの友情に心打たれてリングに戻る

この過程を経てリングインしているので
この時キン肉マンはリング外で逃げ出す最中だったはずです


バラクーダ(ロビン)も姿を見せないキン肉マンに
「おじげづいたかー!」的な事を言ってましたし


この場面でキン肉マンを確認しているのなら
すこしズレが生じる脚本なんですよね



 それはともあれウォーズマンの独白が始まります


「パーパ、マーマ見てくれてますか」


「ようやくニコライはここまで来ました」




ニコライって誰!?(初見並の感想)



それは読み進めていけば分かる




「年がら年中ズタ袋を被っている少年がいた」

旧作キン肉マンでも登場した幼年期のウォーズマン
その時と同じデザインで同じくズタ袋を被っています



ロボットでも超人でもないロボ超人であるが故
周囲から疎まれいじめられてきた過去をもっていたと
語っていたウォーズマン


どうやらズタ袋の少年=ニコライ=幼少期のウォーズマンのようです


家に戻るとそこには病床の母
残りの命の少ない母は息子ニコライに父であるミハイルの事を話します



 ニコライの父ミハイルマンは
東ヨーロッパの無敵のチャンピオンであったが

「いずれ自分を脅かす若い超人が現れるかもしれない」
と考え機械超人への改造手術を望みます


「ユーリ・コビィロフというチェコの医者がいる」
どう見てもDrワイリーにしか見えないんですがそれは



手術を受けにチェコへと旅たつミハイルマン
半年後その身体は機械になって素顔はマスクへと変換され
その下には機械と筋肉の混じった・・・

「あの」おなじみの素顔と同じものに変わっていました


その後に子供であるニコライを授かり
遠征の旅は2人から3人になる


との事ですがこの時点ですでに「ズタ袋」を被っています

それでもニコライが幸せそうなのは
「チャンピオンの息子だから」とか「遠征の旅で他の子供と接することが無かった」
とか哀しい理由を考えてしまいます


 やがて機械化の弊害で少しずつおかしくなったミハイルマンはとうとう
リング上で暴走してしまいます


対戦相手を殺害してしまったミハイルマンは我に返り
その戒めとして自爆スイッチを押してこの世を去ります


「パーパが機械超人・・・」


「だからその血をひく僕も・・・」




え!?




ミハイルマンが受けた手術は遺伝子レベルで
機械超人に改造する手術なのか!?


超人と人間の間の子供が「超人」である事は確かで
もしも「機械系超人」と「人間」が交配したら
「機械系超人」が生まれる可能性は高いけど


「改造」されたミハイルマンは元々「人間型超人」なのだから
ニコライは「人間型超人」に生まれるはずだが・・・


やはり遺伝子レベルで改造されていると考えた方がいいですね



このスタ袋を取る前は
ミハイルマンがウォーズマンなのか!?とか
ニコライが父と同じ機械超人への手術を受けたのがウォーズマンなのか!?

と邪推していましたが



 
 そして10年の時が経ち立派な青年へと成長するニコライ



この間彼はどうやって生計を立てていたのでしょうか

仕事は何を?そのズタ袋のまま?


これに関しては考察コラム
キン肉マン考察コラムその2「キン肉マンのバイト事情」
を読んでいただく通り

「なにかしらのみなしご超人に対する教育制度」
により学校を卒業するまでは超人委員会の負担で食わせてもらっていたとか



そんな彼にもとにSKGBという組織が接触
そこで特訓を積めばミハイルマン以上の超人レスラーになれる
と話を持ち掛けニコライを揺さぶります





 SKGBを名乗る者たちに案内されたニコライが見たのは
ヴォルグ・コームナタ(狼の部屋)


なんだかアニメ版独自の設定である「蛇の穴」を
思い出しそうな展開ですね

アニメ版ウォーズマンはやられ専門のレスラー養成所
「蛇の穴」で暴走したところをロビン(バラクーダ)に見定められた
経歴があります



 「未来の超人チャンプにそのズダ袋はいただけない」
SKGBが見慣れた「あの」衣装をスーツケースから取り出します


ニコライはヴァイナー・ムシーヌイ
英語名:ウォーズマンとして生まれ変わります


旧作でもそうだけど
今なお戦争しかねない関係の敵国の言語で
リングネームを名乗るのはどうなんでしょうかね


ロシアには敵国の言葉を使って非国民
という概念は無いのかな


それを言い出したら
イギリス代表ロビンとロシア(ソ連)代表ウォーズマンがタッグを組んでるって
すごい情景なわけだけど


それとも読者に分かりやすく「ウォーズマン」表記なだけで
劇中では「ヴァイナー・ムシーヌイ」と呼ばれているのか



そして「狼の部屋」に入っていくウォーズマンを
そっと見つめる謎の男

一体何クーダなんだ





 「狼の部屋」で訓練を続けるウォーズマン
励まし合う仲間も・カマーンダスもできました



カマーンダスはロシア語で「特殊部隊」の意味
こっちがロシア語なのにウォーズマンは英語というのがツッコミ所です




「思いっきり身体を動かせて好きなものも食べ放題」

ウォーズマンの生活はゆでたまごの白身とチキンの皮をはいだものしか
与えられなかったチェックメイトに比べると確かに「天国」ですね


まああっちはその反動で美食家になっちゃったんだけど




 SKGBという怪しい組織のために
研究利用されるウォーズマン

「西側諸国の超人が使う隠し技を投影してみろ」


要は「ググれ」って話です


すごいですね。インターネットの無い時代にウォーズマン一人いたら
簡単に色々な場所に通信できちゃう


一家に一台欲しいですね



検索ワードは「ロビンマスク 隠し技」でしょうか

ウォーズマンが投影した必殺技は
イギリス元代表(このころは死亡説が流れていたので)ロビンマスクの
「パロスペシャル」



ここに来てアニメ版と二世での設定である
「パロスペシャルはロビンが教えた物」という設定を後付けで拾ってきました





「ウォーズマンがこの技を投影したという事は
ウォーズマン自身すでにロビンマスクの必殺技をすでに体得しております」




現在だったら違法ダウンロードとして扱われそうな案件ですね


ここで投影されたのがアロガント・スパークのような
超難易度の技であった場合でもウォーズマンは自動ダウンロードできるのでしょうか

すこし気になります




「いけない水が少なくなってきている」

別にウォーズマンが花を愛でてもいいんですけどね
おそらく「母が好きだった種類」とかそんな背景があるんでしょうけど



問題は


水場まで遠いー!!



わざわざ自室からでなくちゃいけないのか・・・


食事制限はしないくせに水は自由に使わせないのか・・・




ともあれ水を汲みに来たウォーズマンは
SKGBの上層部の会話に聞き耳を立ててしまいます



レスラーを育てる機関であるのに「ロボ超人兵士」という
言葉が出てきて不審に思うウォーズマン



「施設の本意は超人レスラー育成は建前で西側との戦争用ロボ超人兵士の育成にある」



その言葉を聞いて「利用されていた」と察したウォーズマンは
涙を浮かべます



「ロボ超人兵士一号(ウォーズマンの事)が成功すればどんどん量産して
核兵器以上のリーサルウェポンを持つ事になる!」


ここのイメージ映像で「二世」の究極の超人タッグ編の
スプートニックマンとメテオマンが登場しているとみると

ウォーズマンが脱走した後も
この施設で研究が続けられてきたのだという事がわかります



 「オマエタチオレヲダマシタナ!」


鉄製のドアをぶち破って部屋に乱入するウォーズマン



ポーラマン戦の「オレハキカイジャナイ」もそうですが
なんで感情が高ぶると逆にロボっぽくなるんでしょう



「騙したな」に対して
「コンピューターが狂ったか!」というのも的外れな
言い訳だと思いますがね



「ここまで育ててもったいないがポンコツにもう用はない」

諦め早すぎじゃありませんかね・・・

ここまでの軍事施設を用意したんだから
拘束して洗脳できるくらいの技術はあると思いましたが



そして人間の兵士相手に無双するウォーズマン


これ、どうみても死んでますよね
頭強打してるし


窓から外に飛び出し脱走するウォーズマン



ウォーズマンの始末はロボ超人兵士ドヴァ(二号)に任せる模様


「そこまでだウォーズマン!」


飛び出てきたのは友であるカマーンダスでした

彼もまたロボ超人でした(ウォーズマンは父の影響ですが彼は0から造られた?)



「死ねー!!」


やはり殺すつもりで追いかけてきたのが違和感を感じます
「回収して再び兵士として教育し直す」ならしっくりくるんですけど




「そいつはもう仲間ではない!」


木陰から見ていたバラクーダがウォーズマンに忠告します


カマーンダスはウォーズマンを監視するために
友情を演じていたという事になるんですかね



「そいつを上回る氷の精神を持たなければ一流の超人レスラーにはなれない」


その一言でCPUに「氷の精神」がインプットされます
(正確にはHDDに?)


ベアークローからのパロスペシャルで
かつての同僚の両腕を容赦なくもぎとるウォーズマン


ここが旧キン肉マンでロビンが独白していた
「あいつのパロスペシャルに魅せられてスカウトした」シーンでしょうか


旧作の設定と「二世」の「パロスペシャルはロビンの技」の設定を
うまく整合させたいいシーンでした



「お前の超人オリンピック優勝の夢に力を貸してやろう」


この時点でウォーズマンは物言わぬ機械となり果てるわけですが
「氷の精神」のために不必要な情を「ごみ箱」にでも移転させたのでしょうか


完全に消去したわけでは無いから
キン肉マンとの戦いで情が復活した時ごみ箱から復旧させたと


ともあれバラクーダ=ロビンに引かれて
日本へとむかうウォーズマンで締められます



 総評:91点
「二世」の頃に書いた作品であるため旧作と二世の設定に
(パロスペシャルはウォーズマンの技なの?ロビンの技なのという疑問)
整合性を持たせると同時に「ウォーズマンが人気がある」とわかった途端
掌を返して猛プッシュしてきた時期の作品であるため

内容の良しとは別に違う感情も沸いてしまうそんな作品
すでに「本家キン肉マン完璧超人始祖編」の連載が決まった後の読み切りだったら

「初代キン肉マンが復活するから旧作キャラの読み切りを描くんだな」と
純粋な気持ちで楽しめたかもしれない


ウォーズマンが優遇されればされるほど「マンモスマンに敗れた彼はなんだったんだ」
と冷静になってしまう部分もある









 キン肉マン感想、考察関係もくじ
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