後付け!ラーメンマン #5

 モンゴルマンとしての「蛹」期間を終えて次にラーメンマンが
登場したのは王位争奪編準決勝戦キン肉マンチームVSゼブラチーム


バイクマンに変装して(そのコスチュームはどこから?
という野暮なツッコミはやめておく)バイクマン本人に奇襲&監禁

モーターマンに苦戦するテリーマンにアドバイスを送ります

そしてリングアウトしたテリーをバイクマンの恰好のまま
地面への激突から守ります


ここで初めてバイクマンに不信を抱くゼブラチーム
はっきり言って遅すぎます


モンゴルマン時代にキン肉マンVS悪魔将軍をレフェリーした
自分自身から言わせれば「場外に落ちた選手をセコンドが手を貸せば失格」
に当てはまってしまうんですけどね
(結果テリーは棄権したから「チームの失格」ではなく「個人の失格」という意味では
同じ結果ではありますが)

ここでラーメンマンが正式にキン肉マンチームのメンバーになってしまう辺りも
王位争奪編のルールがガバガバだといわれる所以ですけど



 王位争奪編のラーメンマンは前のコラムで書いた通り
「モンゴルマン」という「蛹」を破って「人格者」として羽化した
「正義超人」ラーメンマンでした

「闘将!」から逆輸入された昇龍道着や性格、口調
残虐超人時代の頬骨が出た胡散臭い小悪党の影はありません


様々な後付けを経て「ラーメンマン」というキャラを確立させた
彼ですが「完成」では無かったのです


 後の39巻以降の「現行キン肉マン」にて「完全なラーメン」から
「究極のラーメン」への進化というべきかともかく彼にまた
新たなる「具材」が足されます



 超人タッグトーナメント以降鳴りを潜めていた完璧超人軍
その本隊である「完璧無量大数軍」が襲来

メディカルサスペンションが解けた
ラーメンマン達アイドル超人軍も参戦します


 ラーメンマンの対戦相手は同じく中国出身であるマーベラス
その試合中にクラッシュマンに苦戦するブロッケンJrに激励を送ります


「お前の父ブロッケンJrはわが最大の難敵だった」
「相手が強すぎたため自分も殺すつもりで戦うしかなかった」
などブロッケンマンに対する最大の賛辞

でも触れていますので併せてどうぞ


 そしてブロッケンJrの成長を見届けた後は
マーベラスとの試合に集中します

闘いの中で語られたのはマーベラスもまた自分と同じ
超人拳法の総本山出身の超人であったという事

ここら辺は「闘将!」からの設定逆輸入にも見えますが
マーベラス曰く超人拳法の世界は「勝って笑うか死して消えるか」の
二者択一の世界であるという事


つまり「困っている人々のための」拳法であった「闘将!」の設定とは異なり
「勝ち負けは生きるか死ぬか」という「限りなく完璧超人の考え方に近い」
現行キン肉マンの世界における超人拳法の定義


残虐超人時代のラーメンマンは「超人拳法の道理」から外れて残虐超人になったのでは無く
「超人拳法の教えを忠実に守った」が故に残虐超人になってしまったのだと



 時代は違えど同門の仲間であるマーベラスにラーメンマン自身も驚きを隠せない模様
「正義や友情など捨ててかかってこい」と挑発するマーベラスでしたが
正義超人としての誇りをキン肉マンたちから教えられたラーメンマンは
徹底的に「首」への攻撃に集中しマーベラスを失神させる事に成功

この失神はマーベラスを敗北後の自害を防ぐ意図でしたが
結局は自害されてしまいます

参考資料:キン肉マン42巻

 ラーメンマンの第二試合は国立競技場
許されざる大樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)にて
ネメシスとの対戦です


本来ロビンの敵としてウォーズマンが出場を志願していましたが
「ロビンを倒すのは私の夢だった、そのロビンを倒したネメシスと戦いたい」
という「ロビン超え」という目標が後付け設定で公開されます


 ここでラーメンマンとロビンマスクの関係性を見ていきますと
「第20回超人オリンピックでキン肉マンに勝っていれば
決勝はラーメンマンVSロビンマスクだった」


第21回大会では「ロビンが育てたウォーズマンに完璧に負け
後々のトラウマと一生傷を植え付けられる」

そしてオリンピック総集編では
「技巧超人NO1決定戦」として「ロビンVSラーメンマン」の試合が
「もしもこの二人が戦ったら」と特集されていました


こうしてみると直接対決は無いものの
因縁深い相手なにか一つでもズレていたら
戦っていたかもしれない組み合わせです



 そしてネメシスとの試合では
「自分は完璧超人になるため聖なる完璧の山に渡ろうとした」とカミングアウト


ラーメンマンは超人タッグトーナメントにて完璧超人2人の乱入に
「私は残虐超人だがこんな奴らなど知らん」と言っているので
「完璧超人」という存在は知らずに単純に「より強くなりたいのならそこを目指せ」
という噂を聞き付けたのでしょうか



 現行シリーズでラーメンマンに足された具材は「完璧超人になろうとした男」
もともと完璧超人だったネプチューンマンが正義超人に転身した、といった話ではなく
「正義超人の中にいながら完璧超人にかつてあこがれた男」

 過去にはロビンがネプチューンマンからスカウトを受けていたりしましたが
「完璧超人になるという決意があった」アイドル超人はラーメンマンが初です


 「セ(正義)からパ(完璧)に移った王になれなかった男サダハル(ネメシス)と
正義超人として現世に残ったラーメンマンとの対比」

真逆の立場の人間がいることでネメシスおよびラーメンマン側の設定がより深くなる
というテクニックです


カミングアウトまでは原作者がそんなネタ考えてもいなかったとしても
その時たまたま戦っているラーメンマンにその属性を追加

結果この設定も違和感なくラーメンマンに溶け込みました


 最終結論:登場した当初は原作者はこのような着地点を予想できたでしょうか
なにかが違えばカナディアンマンやカレクックがこのポジションに来てもおかしくなかった

しかしながらラーメンマンがここまでのキャラに成長したのはまさしく
「具材全部乗せた豪華なラーメン」のごとく後付け設定を
違和感なく乗せることが出来てしまったからなのだ

カナディアンマンやカレクックなら初めからキャラクターが定まっていて
ここまでにはならなかったかもしれない
(カレーに混ぜるには相性が悪い味噌もラーメンなら味噌ラーメンがある理論)


 キン肉マンという作品自体がたくさんの後付け設定で成り立っているが
ラーメンマンは単独で作品が出た背景もあるが故に掘り下げると面白い
まさしく「味わい深い」キャラクターなのだ



キン肉マン考察コラム#13 後付け!ラーメンマン 完



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